2.永遠の夜の中で 〜アスターテ会戦〜

 ラインハルト率いる帝国軍の遠征艦隊が同盟領に侵攻し、同盟軍がそれを2倍の兵力で迎え撃とうとしたアスターテ会戦の時期を舞台にしたシナリオです。
 シナリオ開始と同時にアスターテで戦闘が始まること以外は、大きなイベントはしばらく発生しない時期です。当分の間イベントに振り回されることなくプレイヤーは自由に行動できます。

 アスターテでの戦況ですが、同盟軍は二倍の兵力で3手(上からムーア、パストーレ、パエッタ)に分かれています。それに対し帝国軍は1箇所に固まっています。

 同盟軍はムーア7部隊11000隻、パストーレ7部隊11000隻、パエッタ7部隊15000隻と戦闘艦艇が集中しており、1艦隊では帝国に劣りますが、2艦隊が合流すれば帝国に勝ります。3艦隊が合流すれば21部隊37000隻という大艦隊になります。
 また、いずれの提督もそれなりに優秀で、弱点はありません。一艦隊が大きくまとまっているので、壊滅するまで戦っても戦死者をだす恐れは少ないです。特にパエッタ艦隊はかなり強力な戦力を持ちます。

 帝国軍はローエングラム2部隊2000隻、メルカッツ4部隊6000隻、シュターデン2部隊3000隻、フォーゲル2部隊3000隻、エルラッハ2部隊2000隻、ファーレンハイト2部隊2000隻。合計して6艦隊14部隊18000隻となっています。
 こちらは同盟とは逆に提督の能力値の差が大きいことが問題です。ローエングラム、メルカッツ、ファーレンハイトは一線級の提督ですが、フォーゲルとエルラッハはあまり戦力として期待できません。シュターデンに至っては機動力が低すぎてほとんど移動できず、戦場に到達できないために最初の戦略ターンでは戦力としてはまったく期待できません。
 戦力が一本化されずに各提督が独自に部隊を率いているため、集中砲火を受けるとそこから戦線が崩れる恐れがあります。
 以上のように欠点は多くありますが、パストーレあるいはムーア艦隊を相手にする場合なら、うまく立ち回れば一方的に撃破することができます。
 
 

《帝国》
 帝国の行動としては、原作どおり各個撃破するのがセオリーです。同盟軍のムーア艦隊はアトラ・ハシースを、パエッタ艦隊はウガリットを目指して行動していますが、中央のパストーレの行動は確定していません。原作どおり3手に分かれることもあれば、パエッタ艦隊とウガリットで合流を目指すこともあります。
 一定の戦果を得て退却するという戦略に出るのなら、アトラ・ハシースで孤立しているムーア艦隊を叩いてから逃げ出すべきです。

 完全勝利を目指すのなら、中央のパストーレ艦隊が下のパエッタ艦隊と合流しないように、その進路を想定してウガリットと恒星の中間地点あたりに「偽装艦隊」と索敵部隊のセットを進出させて発見と足止めをするべきです。
 もし偽装艦隊がパストーレ艦隊を発見しなかった場合、パストーレ艦隊は中央左の惑星アスペルンに向かっている可能性が大です。ムーア艦隊とアトラ・ハシースで合流を目指している可能性もわずかにありますが。いずれにしてもパエッタ艦隊がウガリットで孤立しているはずなので、パエッタ艦隊を叩きに行きましょう。他の二艦隊に比べてパエッタ艦隊は強めなので、パエッタ艦隊を叩いた後の損害によっては撤退を考慮するべきです。

 パストーレ艦隊を偽装艦隊でウガリット前で捉えることが出来れば、まず局地的な勝利を得ることが確定します。その後は被害を考慮して撤退するか戦闘続行するかをはかってください。

 うまく偽装艦隊を捉えさせることが出来れば、最初の1ターンでパストーレ艦隊の背後を取ることもできます。
 ウガリットに近づきすぎるとパエッタ艦隊がすぐに援軍にやってくるので、注意が必要です。
 パストーレ艦隊が戦闘不能になる前後にパエッタ艦隊が援軍としてやってくる可能性が高いですが、戦闘不能になったパストーレ艦隊の追撃をするよりも自艦隊だけでもパエッタ艦隊の方を向きましょう。パストーレ艦隊は次の戦略ターンで撤退していきます。
 

《同盟》
 同盟軍の行動としては、ウガリットなどの一箇所に兵力を集中させましょう。固まってしまえば同盟のほうが兵力が多いため、負ける要素はありません。
 合流地点にウガリットを選択した場合、パエッタ・パストーレが帝国艦隊を迎え撃ちながら、帝国の背後からムーアが戦場に到着する、という一方的勝利の体制に持っていけることが多いです。
 帝国軍が他の惑星を攻略した場合、同盟軍が3艦隊集合する時間を稼げることになりますので、勝利は確実になります。
 



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