概説
『Lunatic DawnII』の世界環境は主人公のレベルに合わせて手加減などしてくれません。ゲーム開始直後に出会ったモンスターだからといって、弱いモンスターを選んで出してくることもありません。
その一方で、主人公のレベルが低いからといって、世界に存在する他の冒険者まで主人公に合わせて弱かったりもしません。もっとも、百戦錬磨の古強者は駆け出しをリーダーとして仰ぐのを嫌ってパーティに入ってくれないということもたまにありますが。
仲間になるNPCには「冒険者」と「施設長」と「達人」がいます。
「冒険者」は世界中を渡り歩き、宿屋で出会うことができます。
「施設長」は基本的に所属国から出ることはありません。護衛などの依頼以外では、所属する施設を訪れることで出会うことが出来ます。
「達人」は各地に点在する達人のダンジョンにいます。一度だけ仲間にすることができます。仲間にした後に別れると消滅し、町の住民の噂のみの存在になります。
戦士・盗賊系のNPCはすべて攻撃優先型ですが、魔法使い・僧侶系は攻撃優先型と防御優先型が混在しています。魔法使い・僧侶系の攻撃型は少なく、出現頻度はおそらく10%程度です。
NPCが代替わりすると後任NPCの思考AIが前任者とは違ったものになることがあります。意図的に仲間を死亡させて代替わりさせたり、
寿命がくる直前でセーブを行うことで、望みの思考パターンを持ったNPCを仲間にすることも可能です。特に神官戦士など攻撃力を期待して雇ったNPCが防
御型だった時には、強制的に世代交代させることも解決方法の一つです。(邪悪まっしぐら)
●名前(種族・戦闘パターン。攻撃優先型の魔法使いは「〜〜戦士」というように表記します)
解説。
≪戦士系≫(神官戦士、魔法戦士を含む)
味方NPCの主力ともいうべき存在です。特に神官戦士は重宝します。装備と強さが直結するため、技能よりも装備を見て人選するのが吉です。
●熊殺しのカルビリム(ドワーフ斧戦士)
ドワーフ三兄弟の1。頼もしい仲間。ドワーフにしてはとても若く、寿命では死にません。前衛が欲しいならぜひともスカウトしておきたい人。
●豪傑野郎のアタナレ(ドワーフ神官戦士)
ドワーフ三兄弟の2。戦えて、回復魔法まで使える万能キャラ。寿命では死にません。総合的に見てドワーフ三兄弟の中でもっとも優秀。武器技能、
回避ともに初期から高く、防具も専業戦士並みで、神聖魔法まで使いこなします。彼1人を仲間にするだけで、簡単な退治依頼ならこなせてしまいます。(アタナレがモンスターを蹴散
らしている間に主人公が死なない程度の防具は必要)
●特攻野郎のタンハム(ドワーフ戦士)
ドワーフ3兄弟の3。巨人恐怖症であることを除けば優秀な戦士です。寿命もきません。
●武器屋のエミルマイン(ドワーフ暗黒神官戦士)
アンデッド恐怖症の暗黒戦士。ザルツハイムの武器屋の主人です。寿命はきません。戦闘開始時にアンデッドがいる限り、ターンアンデッドで全滅させても暴走や逃走はとまりません。それさえのぞけば優秀な戦士です。
●宿屋のエマニュエル(人間神官戦士)
ザルツハイムの宿屋の主人です。寿命はきません。初期から仲間になる優秀な神官戦士です。専業戦士並みの硬い防具に身を包んでいます。
●黒髪の燿輝(人間戦士)
初期から仲間になる戦士の中ではかなりの高ステータスを誇ります。4ヶ月ほどで寿命が来るという、きわめて短命なキャラです。野獣恐怖症なのも注意点。
●武器屋のギルレオス(人間戦士)
魔法生物恐怖症、野営0といった欠点はありますが、オルデブルグにいるためゲーム開始直後に仲間にできるのが魅力です。戦士としての技量は平均的です。
●野武士の宮本直助(人間戦士)
片手武器最強の一角、忍刀を装備し、堅い装甲に身を包んだ強戦士。これといって弱点もなく使いやすい戦士。
●修行僧の斉藤進作(人間神官戦士)
そこそこの攻撃力と防御力、神聖魔法技能とを併せ持った優れた仲間。
≪盗賊系≫
盗賊系は盗賊スキルを成長させてくれる代わりに、全般的に装甲が薄いのが特徴です。投擲や弓を持ちながら、実戦では格闘主体のキャラも多いで
す。それ以外は戦士系と変わりはありません。装甲の薄い盗賊系は主人公が盗賊スキルを覚えるとお払い箱になりがちです。そこをあえて盗賊キャラばかりを育
てるのも乙なものです。
●間抜けなエルロム(ハーフリング盗賊)
いきなり盗賊100、野営100の野生味にあふれる完璧シーフです。ですが野獣恐怖症で、寿命が3年ほどという欠点もあります。序盤からいきなりダンジョンに潜るプレイをする人向け。
●赤毛のシャルロット(人間盗賊)
若くて、中堅どころのステータスで、とそつがないように見えますが、いきなり寿命がきて死亡します。
●吟遊詩人のシルムランブ(ハーフリング盗賊)
ゲーム開始時からいて、寿命のこない貴重な盗賊です。格闘で戦いますが、格闘スキルをもたないため、高レベル戦闘になると足手まといになりがちです。装甲も薄いので、戦闘が始まったら逃走命令をだすか、フライトの魔法をかけましょう。
●爆弾小僧のイブラナッビ(ハーフリング盗賊)
ゲーム開始時からすぐ仲間になる、将来性の高い盗賊。寿命はきません。
≪神官系≫
(思考ルーチンが攻撃型の神官系キャラは≪戦士系≫に分類しました)
防御優先型の神聖魔法使いです。HP回復から状態異常回復、一部のキャラは死者蘇生までこなすパーティの要です。装甲が厚いうえに防御優先のため死ににくく、パーティの囮・壁役もつとめます。
死者蘇生魔法や石化回復魔法はプレイヤーからの指示がなければ使わないため、これらのキャラがいたとしても、プレイヤーが死亡/石化すると通常の死亡同様、蘇生可能な神聖寺院へ強制送還されます。
●白のジェラブロウ(人間神官)
ゲーム開始直後から仲間に出来て、しかもレイズデッド(蘇生魔法)が使えるスーパー神官。ヘンスモルトの神聖寺院にいます。寿命こそきません
が、ゲーム開始時に51歳なので、どんどん老化でステータスが下がっていきます。それでも、主人公が成長しきるくらいまで、十分前衛も勤まります。実は巨
人恐怖症。
●神聖魔法の達人イザベラ(人間神官)
レイズデッドが使える神官その2です。主人公がある程度強くならないと仲間になってくれません。ジェラブロウより若く、達人の特権として全ステータス上限が100なので、将来性はイザベラのほうが上です。
●司祭のアノリエル(ドワーフ神官)
頑丈な鎧に身を包んでいてもひたすら防御で瞑想を続ける求道者です。寿命はきません。
●吸血鬼殺しのネックス(人間神官)
初期のうちに仲間になり、高ステータスの神官です。かなり早く寿命がきます。
●大胆不敵なカルニロ(ドワーフ神官)
5年ほどで寿命がきます。ドワーフだから神官戦士だと思って雇ったら、純神官だった。それでも我慢して使っていたら、いきなり寿命で死亡した。というように、色んな意味で罠キャラです。寿命さえまともならアノリエルと同様の評価はしてもらえたのだろうけど。
●あげまんの比奈(人間神官)
日倭の鷹里の神聖系寺院の長。雇うときだけわらわ口調で偉そう。死者蘇生の使える神官ですが、既死体(幽体ではないアンデッド)恐怖症という欠点があります。
ちなみに「あげまん」とは男性に幸運をもたらす女性のことだそうです。1990年の映画「あげまん」(伊丹十三監督)によって流行した(そしておそらくすぐに死語となった)言葉です。『ルナドン2』の製作陣の中に邦画に造詣のある人がいたようです。
≪魔法使い系≫(暗黒神官を含む)
防御優先AIを持つスペルキャスター系のキャラたちです。暗黒神官以外は装甲が薄いことが多く、取り扱いには注意が必要です。攻撃魔法の中には
味方を巻き込む可能性のあるものもあり、この点でも取り扱いに注意が必要です。プレイヤーキャラが魔法使いでない限り、上級者向けです。
●真実の探求者ジャハヒーム(人間魔法使い)
物理・元素・神聖・暗黒を極めた超魔法使い。寿命もきません。なにげなく剣・回避の技能も高いです。しかし下手に仲間にするとランダムボールを浴びせてきたりするので注意が必要です。
●灰色のアクトウィル(人間魔法使い)
真実の探求者ジャハヒームと合わせてガンダルフの化身です。灰色のガンダルフは近代ファンタジーの祖『指輪物語』に登場する導き役で、主人公のホビットたちを助けて活躍する偉大な良き魔法使いです。
ゲーム開始時にオルデブルグにいる物理と元素を極めた魔法使いです。背後から飛んでくるランナーやランダムボールを気にしない人向けのベテラン魔法使い。
●薔薇のアマランス(エルフ魔法使い)
初期から仲間になる精霊魔法使いです。趣味は味方ごとウィスプで吹き飛ばすこと。直線上の仲間を巻き込むウォータースマッシュにも注意。元素魔
法ほど味方を巻き込んだりはしないので、エネミーサーチやトレジャーサーチがいらないのならこちらを仲間にするのもあり。寿命はきません。