宿屋で依頼を受けて、ダンジョンへ行く。訓練場で訓練して成長する。子どもに装備品を継承させることができる。などの、以後のシリーズに受け継がれる基本システムは、この時点ですでに存在していました。
戦闘システムは、当時としては珍しい、キャラクター位置が完全に3Dで配置された3D戦闘システムです(表示は2Dの絵を使っていた)。戦闘システムだけをみると、次回作の「ルナティックドーン2」よりも完成度は高いです。
セーブデータが6Mbと当時としては異常に大きく、セーブロードに苦痛を感じるほど時間がかかりました。セーブデータが町データやマップ データなどの無数のファイルに分割されているうえに、すべてを読み込み、書き込むからです。一つのファイルにまとめるか、差分だけを書き込むようにすれ ば、ずっと時間の短縮になったのですが。
自由を追求するあまり、製作者の顔が見えるような特殊なイベントや世界観がすべて排され、まるでDMがシナリオを作らずにダンジョン
データだけを作ってきた『D&D ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイしているような錯覚にすら陥ります。そのため単調になりがちで、一世代プレイすれば
お腹がいっぱいになってしまうゲームです。そのあとの楽しみは、いくつエンディングを見ることができるか、くらいです。ちなみにほとんどのエンディングは
暗いです。
○最初は肉人退治かスラッグジャイアント退治で稼ぎましょう。ラスボスにメイジがいると多少苦労しますが、メイジは呪文書を持っていることがあります。
○ペガサスの靴などの飛行アイテム(あるいは魔法)で飛行し、射程の長い武器でモンスターの手のとどかない上空から攻撃すれば、一方的に攻撃できます。
○精霊魔法はヤンフリク地方でのみ習得可能です。ヤンフリク地方はスタート時の町からずっと南西にいったところにあります。
○精霊魔法の「コールマインド」はMP、HP、スタミナ、一部の状態異常、を回復する魔法です。この魔法は消費MPよりも回復するMPのほうが多いので、この魔法を覚えれば魔法はかけ放題です。
○範囲魔法は、発生した魔法の範囲とキャラクターと重なっているブロック数だけダメージを与えます。したがって体の大きいドラゴンなどはアシッドクラウドなどの範囲魔法1発で即死します。逆に体の小さいドラゴニュートは非常に殺しにくいです。
○回避スキルは、「現在、攻撃の対象にしているキャラクター」に対して有効に働きます。魔法系のキャラでも、自分を殴ろうとしてる敵に対して、0.1秒だけ攻撃指定をしてから、魔法の詠唱に入りましょう。
このため、マンティコアやヘルハウンドのようにやたらと回避スキルの高いモンスターでも、二人三人で殴れば攻撃が当たります。
○中盤以降は全体即死魔法(サモンデス、ヘルズプレジャーなど)でモンスターを全滅し、コールマインドで回復する、という戦い方が楽です(というか、これ以外の戦い方では異様に時間がかかります)。最初は魔法系キャラでつくりましょう。
○ある程度能力値が高くなると、宿屋に「美しい娘」か「魅力的な若者」が出現するようになります。話し掛ければ結婚イベントが発生し、子どもが生まれる可能性があります。
上記の二人以外にも、見たことのない人が出現することがあります。彼らはエンディングの運び手です。訓練所の教官、大陸脱出者や国王などのいろ
いろなものがあります。子どもがいないときにこれらのエンディングを選ぶとゲームオーバーになってしまいます。ちなみに国王は50万GOLDです。あとの
シリーズ(3と4にはないけど)の国王の試練に比べると安すぎやしませんか。
○敵キャラのメイジが魔法を使いません。
○依頼を引き受けた状態で世代交代をすると、クリア不能依頼となって残ることがあります。こうなると、宿屋がひとつ使用不可能になります。
○クラーケンの魔法を使うと巨大な玄武カバが召還され、ベヒモスの魔法を使うと巨大タコが召還されます。グラフィックが逆でしょう。
○ダンジョンのボスの宝箱は、ボスを倒していなくてもとることができます。
○モンスターのライフが不必要に大きいです。ゴブリンやスラッグジャイアントなどのモンスターと戦うときはバランスのいいゲーム展開を楽しめます
が、ファイターやドラゴニュートなどの中級モンスターから戦闘は無駄に長期戦になります。足を止めて20〜40発もキャラクターが殴り合うのをひたすら眺
めるだけです(しかも、攻撃速度もダメージもほとんど乱数の要素はなく、殴り勝つまでに何回キュアーの魔法をとなえるか、まで分かりきった勝負です)。初
級モンスター以外を魔法以外の手段で倒すのにはとてつもない忍耐力が必要です。しかもこれらの中級モンスターは10体近い集団ででてくることもしばしばで
す。