AKU−1X アクマ AKUMA |
背景
フェニックス計画の推進により多くの新しいタイプのメック、あるいは設計し直されたメックが新設される部隊のために必要になりました。中心領域製のオムニメックの製造も視野に入れつつ、セオドア=クリタはよりコストパフォーマンスを追求した効率のいいメックの製造を命じました。
武器とメック本体とを別々に作ることで他のメックとの互換性のある設計として生まれたのがアクマです。オリジナルのD型アトラス(100トン)に対し、アクマはドラコ連合特製のK型アトラスとして設計されました。製造コストを下げるために、アクマはD型アトラス(100トン)と兵装を共有しています。このためアクマもアトラスも共に製造コストを引き下げることができるようになりました。
アクマは製造コストを安く抑えるためにアトラスよりも軽量に作られています。そのためひとまわり小さいエンジンを使用することができるようになりました。そのかわりアトラス並みの機動力の低さがこのメックの弱点となってしまいました。
アクマの頭部にはこのメックの名前の由来となった(「アクマ」は日本語で「悪魔」の意味です)幻想的な魔神をかたどった装甲が張られています。噂によると、この異様な外見で敵のメック戦士を呆然とさせ、あるいは驚かし、その間に先制射撃を行なう、という心理的効果を狙ったものだ、とのことです。
アクマはまだほとんど実戦に配備されていません。試験的に配備されたペシュト(これまではただの辺境でしたが、氏族の侵攻によって現在もっとも「熱い」前線のひとつになっています)のリョウケン第5連隊がアクマ1個小隊で、スモークジャガーの中量級オムニメック1個スターを打ち破っています。しかもこの戦闘ではアクマは1機も致命的な損害を被っていません。
現在の計画では6ヶ月以内に主要な戦場全てに少なくとも1個小隊のアクマが配備される予定です。
仕様
機動力 | 3/5/0 | CB |
放熱能力 | 26 | |
装甲 | 280 | |
武装 | 名称 | 装備位置 |
ER−PPC | 左腕 | |
中口径パルスレーザー | 左腕 | |
誘導SRM4 | 左腕 | |
弾薬(誘導SRM4)1t=25射 | 左腕 | |
中口径レーザー | 右腕 | |
MRM30 | 左胴 | |
弾薬(MRM30)2t=16射 | 左胴 | |
LB 10−Xオートキャノン | 右胴 | |
弾薬(LB10−XAC)2t=20射 | 右胴 | |
誘導SRM6 | 胴中央 | |
弾薬(誘導SRM6)1t=15射 | 右胴 |
一般戦術
アクマはどちらかといえば近距離で高い火力を示す設計になっています。装甲も十分に厚く、戦場の真ん中で戦うことで真価を発揮する機体です。走行してひたすら前進し、主戦場に切り込んでいきましょう。
遠距離ではER−PPCとLB10−Xオートキャノンを主体に射撃を行ない、近距離ではMRM30など各種近距離兵器を中心に射撃を行ないましょう。誘導SRMは無駄な発熱・弾薬消費はしない兵装ですので、遠距離であっても、「全弾がロックオンできてしまっても過熱で移動力が減少しない射撃」を目安にどんどんロックオンを試みましょう。
格闘距離なら右腕は中口径レーザーよりもパンチです(蹴りを行なうのなら別ですが)。
どの兵器も最低射程は存在しないので、近距離で自爆覚悟の全力射撃をおこなうことも計算に入れることができる機体です。勝負時を見逃さないようにしましょう。
Y−H9G ユイ=ホアン YU HUANG |
背景
道教の最高神玉皇大帝(Yu Huang Da Di ユイ ホアン ター ティー)にちなんで名づけられたこの強襲級メックは、同クラスでは最高のスピードとジャンプ性能と装甲を誇ります。右腕/右胴装備のLB20−Xオートキャノンは天帝の裁きのごとく強力な一撃を敵に叩き込むことが可能です。
スン=トゥー=リャオはこの機体を「我々に敵対する者への裁きを遂行するメックだ」と評し、「カペラの新生」の一翼を担うことを期待しています。
仕様
機動力 | 4/6/4 | 23’712’000CB |
放熱能力 | 26 | |
装甲 | 272 | |
武装 | 名称 | 装備位置 |
LRM10 | 胴中央 | |
弾薬(LRM10)1t=15射 | 右胴 | |
ER−PPC | 左腕 | |
2×中口径レーザー | 左腕 | |
中口径パルスレーザー | 左腕 | |
LB 20−X AC | 右腕から右胴にかけて | |
弾薬(LB20XAC)3t=15射 | 右胴 |
一般戦術
ユイ=ホアンの最大の武器は高い火力とそれを活かす放熱能力と高い機動力です。戦場の状態に応じて高台を占拠してLRMとER−PPCで支援機を演じることも可能ですし、近寄ってACと中口径レーザーで敵を蜂の巣にすることもできます。
基本的にはジャンプジェットを使って妨害地形を飛び越えながらACとER−PPCあるいはACと中口径レーザー2門と中口径パルスレーザーという攻撃になります。
対重量級以下の戦術
相手がどんなメックだろうとまず負けることはありません。たとえ相手の得意な距離で戦わされたとしても、それを逆に撃破できるだけの火力と装甲を持っています。背中さえ取られないように戦えばいいだけのことです。さあ、リャオ家に刃向かう者に思う存分に破壊力を見せつけてやりましょう。
対強襲級の戦術
強襲級の中でも火力の高い部類に属するユイ=ホアンですが、支援機と射ち合いをするには遠距離火力に少々不足してます。なるべく接近しましょう。
相手が動きの鈍い強襲級なら、接近戦を挑み、主導権を取ったら、相手の背後へジャンプで回るというおよそ90トンらしからぬ戦法をとることができます。これで理論上は2ターンに一度は相手の武器は片腕に付いているものしか攻撃できないことになります。このアドバンテージと装甲と火力があればたいていのメックには勝つことができるでしょう。