メック解説&運用(85t)

  ガンスリンガー




 共同開発の成果
3050年代
GUN−1ERD ガンスリンガー GUNSLINGER

背景
 クランの侵入は、連邦共和国とドラコ連合の技術者が自由ラサルハグ共和国内の工場で共同してメックの開発に当たるという、不思議な取り合わせを生み出すことになりました。開発終了後、双方の技術者は同時期にガンスリンガーの製造を始めたが、2門のガウスライフルという問題が、クリタ家での最終調整を遅らせています。
 武器の配置は人気の高いバトルマスター(85トン)と同じような配置がなされています。
 まず主力武器として、オムニメックの得意とする距離よりも遠い距離で戦い、接近される前に擱座させてしまおうというコンセプトで両腕に2門のガウスライフルが設置されました。また、接近武器としてクリタ家の技術者は熱・重量・ダメージのパフォーマンスのよい中口径レーザーを推薦しました。メックの背面を守るためにシュタイナー=ダビオン家の技術者たちは胴の背面に19〜11点の装甲を割り振り、脚の背面に中口径パルスレーザーを設置しました。
 最高時速は32キロミーター、また、困難な地形を乗り越え、もっとも有効に使えるジャンプの距離として60ミーターのジャンプが可能な設計です。これはジャンプによる重い機体への負担を考えると、限界に近い数字でもあります。

仕様
機動力 3/5/2 16’397’013CB
放熱能力 20
装甲 248
武装 名称 装備位置
ガウスライフル 左腕
ガウスライフル 右腕
弾薬(ガウスライフル)5t=40射 左胴2t/右胴3t
2×中口径レーザー 左胴
2×中口径レーザー 右胴
小口径レーザー 頭部
中口径パルスレーザー 左脚(背面)
中口径パルスレーザー 右脚(背面)
ビーグルアクティブプローブ 胴中央
ガーディアンECM機構 右胴

一般戦術
 ガンスリンガーの基本戦術は「上手なガウスライフルの運用」です。戦場の状況や味方部隊の編成によって、支援機から戦場の真ん中で射ち合いをすることまで幅広い運用が可能です。
 支援機になる場合、ジャンプジェットを使って高地を占拠し、ガウスライフルをガンガン射ちましょう。残弾? そんなものを気にする必要はありません。5トン=40射もあるのですから。15.5トンもの装甲が高地の長時間占拠を可能にしてくれます。
 主戦機を演じる場合は相手との距離をなるべく3距離に保つよう心がけてください。ガウスライフルが最低射程の影響を被らず、中口径レーザーが近距離です(そういえば小口径レーザーもぎりぎり射程内ですね。戦力外ですが)。
 背面の武器さえ使わなければ、まったく熱が出ない機体なので、過熱に関しては気にする必要はありません。弾薬も尽きる心配はないので、少しでも当たり目のある武器は全て射撃しましょう。

対重量級以下の戦術
 ガンスリンガーは、どの距離の戦闘でも、装甲の厚さでもたいていの重量級を大きく引き離した戦闘力を持っています。相手の苦手な距離を選択して戦うようにしてください。15距離(LRMやER−PPCですら遠距離)などの遠距離からガウスライフルで戦えばたいていのメックを叩き伏せることが可能でしょう。

対強襲級の戦術
 やはり相手の苦手な距離で戦うことになります。その場合、脚に32点も割り振っているからと格闘距離で戦うと、ガウスライフルが最低射程を割ってしまうことになってしまいます。また強襲級は中口径レーザー4門以上の近接火力を備えていることが多いので、中口径レーザーの数だけで圧倒できるとは限りません。そのためガウスライフルも戦力に加えるためになるべく3距離を保ってください(目標値が8と10とでは期待ダメージが3倍弱も違います)。
 相手の遠距離火力が低いなら(最大ダメージ20点以下くらいなら)、迷わず遠距離です。

改造指針
 「脚の背面」という不思議な場所に付いている中口径パルスレーザーは全く使い道がありません。取り外して浮いた4トンで中口径レーザー3門、放熱機1トンに回せば、走行して全力射撃して4点の過熱ですが、かなりの近距離戦闘能力がつきます。あるいは渋くMRM10&弾薬1トンという選択もあります。
 背面への戦闘能力を確保したいという人は(そんな人がいるのかどうか分かりませんが)、中口径パルスレーザーを中口径レーザーに換装しましょう。中口径パルスレーザーを2門射つよりも中口径レーザーを4門射つ方が有利でしょう。
 ビーグルアクティブプローブやガーディアンECMについては個人の趣味の範囲内、というか味方のメックの編成次第ですね。


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