メック解説&運用(40t)

  イニシエイト




 火力こそ命。
3060年代
INI−02 イニシエイト INITIATE

背景
 ブレイク評議会による地球の占領が完了するとすぐに、技術者たちは封印された工場の修復と再起動を始めました。イニシエイトはこれらの工場から生産された最初のメックです。イニシエイトを製造したのはスパルタン(80トン)を製造したことで知られるマーティンソン兵装社です。マーティンソン兵装は3世紀前にステファン=アマリスによって破壊されていましたが、このほど、驚くほどの短時間で復旧しました。
 イニシエイトのデザインの一部はアルバトロス(95トン)を原形にしており、この95トンメックの火器管制システムおよび電子兵装と共通の規格が用いられています。

 多数の武装と装甲を積んでいることの代償は、機動力がやや低いということだけです。
 遠距離ではLRM15がこのクラスでは強力と言ってもいい火力を示し、近距離では各種レーザーとSRMが驚異的な火力を誇ります。ER小口径レーザー、中口径レーザー、SRM6の斉射は軽いメックなら一瞬で屠り去る事ができます。そしてミサイル迎撃システム(AMS)がイニシエイトを効果的に保護してくれることでしょう。

仕様
機動力 4/6/0 CB
放熱能力 22
装甲 136
武装 名称 装備位置
2×中口径レーザー 左腕
3×ER小口径レーザー 右腕
LRM15 左胴
弾薬(LRM15)1t=8射 左胴
アンチミサイル システム(AMS) 左胴
弾薬(AMS)1t=12発分 左胴
CASE 左胴
SRM6 右胴
弾薬(SRM6)1t=16射 右胴

一般戦術
 イニシエイトは標準的なこのクラスのメックと比べて、一回りも二回りも軽いエンジンを採用しています。そのため多くの重量が武装と装甲に回っています。これは、中量級最軽量の40トンとしては大型な15連LRM発射筒、発熱とダメージのバランスの良い中小口径レーザー群、この重量では厚い装甲と言える8.5トンの装甲板、となって反映されています。

 このメックの利点は火力と装甲です。欠点は武装の有効射程のアンバランスさと機動力の不足です。これを忘れないようにしましょう。
 距離4から6はどの武器も中距離ないし最低射程となってしまいます。なるべくその距離をとられないように動いてください。遠距離からLRM15の火力で削れるだけ削り、その後、一気に近距離に詰めてMLSLレーザー群とSRM6で勝負を決めてしまいましょう。

対軽量級の戦術
 軽量級は中小口径レーザーで武装していることが多いので、なるべくLRMで戦えるうちはLRMでダメージを与えておきましょう。
 基本的に機動力以外は軽量級に負ける要素はありません。たとえ背後を取られても、左腕の2門の中口径レーザーか右腕の3門のER小口径レーザーだけでも軽量級の相手はそれなりにつとまるはずです。

対中量級の戦術
 重武装・重装甲というのはあくまでも40トンメックとしては、の話です。136点の装甲は中量級全体から見れば標準的な方ですし、遠距離火力にLRM15が1門というのは、これだけで戦うにはやや火力不足です。やはり積極的に近寄っていってレーザー群とSRMを主体に戦うことになるでしょう。近距離火力なら、中量級と互角に戦えるだけはそろっています。


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