メック解説&運用(25t)

 マングース



 ポスト・ローカスト
3050年代
MON−66 マングース MONGOOSE

背景
 2660年春に登場したこのメックは、その機動性からたちまち星間連盟の軽量級部隊の人気者になりました。このメックはビーグルアクティブプローブの性能を生かすことができる、高い偵察・指揮の能力を持った一線級の偵察メックとして設計されました。ビーグルアクティブプローブとその優れた電子回路はまるごとひとつの小中隊を俊敏に運営することができます。2668年にはマングースは標準的な軽量級小隊と偵察小隊の正式指揮官機として採用されました。
 ポスト・ローカストとして設計されたマングースは、ローカスト同様にジャンプ性能を排して機動力に重点を置いたメックです。その兵装はエナジー兵器を中心に設計されており、偵察専門・ゲリラ・遊撃部隊としての運用に向いています。
 エンドゥースティールを中枢に用いているため、一般の軽量級が装備する以上の装甲で身を守っています。この装甲はたとえPPCの直撃を受けたとしても、胴や脚などの致命的な部位の中枢を無傷で守ります。そのため中量級メックを相手にしていたとしても、一撃で沈むことはありません。また、胴中央および頭部に搭載されたレーザー照準システムは高速移動補正システムを採用しており、全速走行しながら目標に照準を定めることが容易です。そして左胴のビーグルアクティブプローブがこのメックにとってもっとも重要な機構です。通常型よりも長いレーダーレンジと広い周波数帯を利用しているので、他のビーグルアクティブプローブよりも16パーセントもの性能上昇に成功しています。そして相手の情報を記憶し、同じ相手に出会ったときには、相手が今までに受けたダメージ・相手の機動力・さらには相手のパイロットの戦い方の癖まで、あらゆる情報をマングースのパイロットに提供します。このシステムのおかげで、マングースの戦術コンピューターはどのような戦闘でも再現でき、パイロットの育成にも効果を発揮します。

仕様
機動力 8/12/0 1’979’480CB
放熱能力 10
装甲 90
武装 名称 装備位置
中口径レーザー 左腕
中口径レーザー 右腕
中口径レーザー 胴中央
小口径レーザー 頭部
ビーグルアクティブプローブ 左胴

一般戦術
 ポスト・ローカストの名の通り、マングースの戦い方はローカストと似通ったものになります。機動力や武装の射程が同じなので、ローカストに乗りなれた人には扱いやすい機体でしょう。ただし、ローカストよりも武装の数が多いので、安易に全力射撃を行うと熱が溜まります。それでも溜まる熱はたかだか2点なので、2ラウンド走行&全力射撃しても、3ラウンド目に中口径レーザー2門を射ち控えれば排熱できてしまいます。といっても主導権をとらない限り小口径レーザーを使う機会は少ないので、たいていの過熱は1点だけでしょう。

対軽量級の戦術
 多くの軽量級は近距離武器を中心に武装しているといっても、マングースほどの火力は有していないでしょう。脚力をいかして接近するのが吉です。複雑な地形に誘い込まれると、ジャンプジェットがない分やや不利ですが、装甲のぶ厚さでカバーできるはずです。
 ライバルは中心領域製のジェンナーですが、放熱能力が同じである以上、実際の火力はほぼ互角です。装甲が薄く、代わりにジャンプ能力を持つジェンナーは、丘陵地に誘い込もうとするでしょう。相手が丘陵地へ逃げ込んだら中口径レーザー・SRMの射程外へ避難して(マングースの脚力なら可能です)、逆に平地に誘い込んでください。

対中量級以上の戦術
 たいへん困難な戦いになるでしょう。装甲が厚いといっても、あくまでも軽量級内での話。しかもマングースの得意な距離はたいていの中量級にとっても得意な距離です。やはりローカストと同じように、主導権をとったら相手の背後につき、負けたら遠方や遮蔽のかげに避難です。それでもほとんどの場合は、おとりか時間稼ぎにしかならないことを忘れてはいけません。
 


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