ネクロノミコンなどの魔導書について
クトゥルフ神話には著名な『ネクロノミコン』をはじめ、さまざまな魔導書がでてきます。
なかには実在の書籍もありますが、多くは架空のものです。
もっとも有名な『ネクロノミコン』はラブクラフトが創作し、いくつもの作品への登場を経て、次第に背景設定などが形作られていったものです。ただ、あまりにも有名になりすぎて、「『ネクロノミコン』実在説」を論じるファンも登場してしまいました。その中には占い書やオカルト書籍を朝食のトーストのように大量生産している有名なオカルティストのコリン・ウィルソンなどもいます。
残念ながら、彼らの「『ネクロノミコン』実在説」はことごとく、論拠が電波がかっていたり、トリックの常習者などのインチキ占い師を引き合いに出したり、フリーメソンを秘密結社や魔術結社にしてしまったりと、牽強付会で論拠薄弱(というより抱腹絶倒)なものばかりです。が、うまくゲーム内で使えばムードを盛り上げるのに非常に役に立ちます。ただしプレイヤーにオカルトの事情通がいると突っ込まれますので要注意です。(逆に、ビリーバーがいればこの手の話は効果的になるでしょう)
ルールブックに載っている魔導書のSAN値喪失をそのまま使用すると、探索者(PC)たちが意外と簡単に発狂したりします。シナリオ上読まなくてはいけないような時は、SAN値の喪失を低く修正することも考えるといいかもしれません。もっとも、それではこのゲームの楽しさが失われると考える人も多いでしょうから、あくまでも参考意見として。
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