Warcraft に登場する種族

 World of Warcraftに登場する種族は非常に多彩で、主人公種族であるOrcをはじめ、それぞれが魅力的です。
 ファンタジーにありがちな、「この種族に生まれたものはみんな邪悪だ」みたいな決め付けはありません。
 他のほとんどの種族と敵対している、ということはあっても、一概に邪悪であるというわけではありません。その種族なりの善悪の基準をもっていたりしま す。
 また、どんな善良っぽい種族にもこそ泥や殺人鬼などはいます。

 Theramore Human兵「Orcと一緒に作業すると体臭がうつるぜ」
 Horde Orc兵「味方同士でよかったな。あんた命拾いしたぜ」
 (この後、ナイトエルフに襲撃されて二人とも死亡)
 

 Blood Elf(High Elf)  Centaur   Draenei  Dwarf  Furbolg  Gnoll  Gnome  Goblin  Harpy   Human  Kobold  Moonkin  Naga  Nerubian(Silithid)  Night Elf  Orc  Ogre  Pandaren  Quilboar  Tauren  Trogg  Troll   Undead   Worgen  



Blood Elf(High Elf)
ブラッドエルフ(ハイエルフ)

 最初のバーニングレジオンの侵攻後、ナイトエルフたちは魔法の使用を禁止しました。しかしそれに不満を持った僧侶やHighborne貴族たちは さまざまな挑発行為を行い、遂には他のナイトエルフたちと袂を分かって東の大陸へと移りました。バーニングレジオンの呼び水となったWell of Eternity永遠の泉の子であるSun Well太陽泉とそれを囲むQuel'Thalasケルサラスの森を根拠地としています。
 ハイエルフたちは女神エリューンの恩寵を失ったため、紫色の肌を失い、クリーム色の肌になりました。
 人間族に魔法を教え、人間族繁栄のきっかけを築きました。しかしそれと同時にバーニングレジオンの再侵攻のきっかけをも築いてしまいました。
 二度にわたるオークの侵攻では人間族が中心となって作るHuman Allianceヒューマンアライアンスに所属しました。しかし二度目の戦いでケルサラスの森が焼けたことをきっかけにAllianceとの確執が表面化 し、離脱しました。ただし、その後も一部のエルフの神官たちはアライアンスに残留し続けました。
 Warcraft3の時期にArthasアーサス王子率いるUndead Scourgeアンデッドスコージが太陽泉を汚し、そのために魔力の源を失って魔力の禁断症状を示すようになりました。

 太陽泉の陥落後はただ1人の生き残りの王族であるKael'Thasカエルサス王子に率いられてアライアンスに復帰しました。しかしナイトエルフ やナーガとの交友のため、当時アライアンスの指導者だったヒューマン族のGarithosガリソス司令に疑われ、一種族皆殺しの宣告を受けます。
 そのためナーガの手を借りて脱走し、アライアンスの追撃部隊を撃退してアウトランド(ドラエナー)へと逃亡します。そしてそこでイリダン・ストームレイ ジに仕えることになりました。
 ただし以上の理由はブラッドエルフ側からの視点です。ブラッドエルフの魔力への渇望とそのための犠牲をいとわぬ実験の数々がアライアンスから離脱する きっかけとなったという説もあります。

 ハイエルフたちは太陽泉の陥落後、自らをSin'Dorei 、Blood Elfと呼ぶようになりました。これはケルサラスの森の戦いを忘れないため(Warcraft3のカエルサス王子の台詞)という側面と、魔力への渇望から 吸血鬼のようになった自らへの自嘲の側面とを持っています。

The eternal sun guides us.
The dark time will pass.
Glory to the Sin'Drei!
Mind yourself.
Remember the Sun Well.
Time is the Essence.
Hold your head high.
We will have justice.
Victory rise ahead.
Death to all who apose us!
For Sunstrider's sake.
Bal'a dash, malanore. (Greeting Traveler)
Selama ashal'anore. (We will have Justice)
Shorel'aran. (Farewell)
Sinu a'manore. (Greeting)
The Reckoning is at hand.
 
 



Centaur
センタアー
 セナリオンの子Zaetarジーターは大地の姫君Theradrasセラドラスと恋に落ち、駆け落ちをしてしまいました。
 そして二人の間に生まれたのがセンタアーたちです。二人の子らは凶暴で食人癖を持ち、心優しい父親に反逆してついにジーターを殺してしまいます。ジー ターの墓所は現在Maraudonマロードン殺戮の地と呼ばれています。
 伝説によれば二人の最初の7人の子がそれぞれのセンタアー氏族の創始者とされています。
 センタアーたちはカリムドー大陸を駆け巡り、多くの種族、特にトーレンと競合しています。

 その食人癖と領土拡張力から、センタアーたちは他の種族に嫌悪され恐れられていますが、けっして彼らは凶暴なだけの存在ではありません。その文化 は他の種族が想像しているよりも素朴で高貴です。



Draenei
ドラエネイ
  ドラエネイはこの世界でもっとも古い種族のひとつです。
 ドラエネイはかつてはエレダーErederと呼ばれ、トゥウィスティングネザーに漂うアーガスArgusという世界の住人でした。(アーガスは Warcraftや同社の作品Starcraftにしばしば登場する名前です)
 アゼロスに伝わる伝説によれば、エレダーたちは長きにわたってパンセオンPantheon(タイタンTitans)たちと戦い、ついに巨人族一の勇者 サーゲラスを堕落させることに成功しました。
 しかし、エレダーの子孫であるドラエネイたちは、エレダーとサーゲラスが接触した時、すでにサーゲラスは堕落させられていた(あるいは元々サーゲラスは 堕落した存在であった)と主張しています。
 伝説が伝えるようにエレダーがサーゲラスを堕落させたのではなく、サーゲラスによってエレダーは堕落させられました。
 当時エレダーには3人の指導者がいました。キルジェデン、アーキモンド、そしてヴェレンVelenです。
 サーゲラスは強力な力を餌にエレダーたちを誘い、キルジェデンとアーキモンドは彼に従います。しかし、ただ一人ヴェレンは、この取引が一族に破滅しかも たらさない事を悟りました。
 ヴェレンは、サーゲラスの差し出す力に溺れなかったエレダーたちを率い、安息の地をもとめて逃亡しました。
 苦難の旅の末にたどり着いたのはドラエナーDraenorと名づけられたオークたちの住む世界でした。エレダーたちはドラエネイと名乗り、この地で平和 に暮らし始めました。
 しかし、ヴェレンとドラエネイたちに対して激しい憎悪を抱いて追跡を行うものがいました。ヴェレンのかつての刎頚の友、キルジェデンです。
 (聡明なキルジェデンやアーキモンドが、どのようにしてサーゲラスに説得されて、バーニングレジオンを組織したのか。そして、なぜ彼らはアゼロスやドラ エナーや逃亡者たちの存在に激しい憎悪を抱いているのかは分かっていません。彼らがある使命感に燃えて行動しているということだけは確かです。)
 数万年にわたる追跡の末、ついにキルジェデンはドラエネナーの存在を突き止めます。
 キルジェデンは精神を外世界に飛ばすことのできたオークのネルズールを弟子とすることに成功します。そしてネルズールを通じて、かつての同胞に対する殺 戮計画を行いました。
 ネルズールがキルジェデンの計画を実行することを拒むようになると、次はネルズールの弟子のグルダンを通じて、オーク社会に働きかけるようになりまし た。
 最終的にオークは血の呪いにうかされ、ドラエネイたちを殺戮しました。このときドラエネイの人口の8割が失われました。
 オークがバーニングレジオンの手先としてドラエナーやアゼロスで暴れまわっている間、ドラエネイたちは細々と生をつないでいました。この間、オークの魔 術の影響によって、ドラエネイたちは姿を変えていきました。魔力の影響が与えた影響の大きさによってその変貌は違うため、ドラエネイにはさまざまな外見を 持つものがいます。
 2次大戦の後、赤の大地の戦争によってドラエナーが引き裂かれると、ドラエネイのあるものはレジオンの支配下にはいり、あるものはイリダンに属しまし た。また、多くのドラエネイが文化や理性を失いました。
 そのような中でヴェレンは追従者たちをよくまとめ、保護してきました。
 最近になってカエルサス王子がテンペスト砦を占拠すると、ヴェレンはその第4棟である構造物を乗っ取り、次元船として利用して一族をアゼロスへと脱出さ せることに成功しました。
 アゼロスについたドラエネイたちは生き残るための同盟者を探し、アライアンスに所属しました。



Dwarf
ドワーフ

 ドワーフは小柄で筋肉質の種族です。
 人間族のもっとも強力な同盟者であり、ヒューマンアライアンスの最初期からの主要種族です。
 火器の扱いに長け、臼砲や小銃を使いこなします。また、グリフォンを駆って飛行部隊を用いることもあります。

 その先祖はEarthenアーセン地人と呼ばれ、巨人が岩から作ったと伝えられています。

○Bronze Beard氏族
 プレイヤーキャラとして使うことができるのはBronzebeard氏族だけです。山岳地帯に住み、雪に溶け込む純白の肌が多いのが特徴的です。
 かつて三鎚戦争Three Hammer Warと呼ばれる戦争でカズモダンKhaz Modanの地を獲得し、そこに首都アイアンフォージIronforgeを築いて住んでいます。
 二次大戦のアライアンス結成当初から、アライアンスに参加しています。当初は爆弾を抱えて自爆する特攻兵という程度の扱いしかされていませんでした。で すが、二次大戦が終わり、ブラッドエルフがアライアンスから離脱してからは、火器の腕を買われて、エルフのアーチャーに代わる射撃部隊として活躍していま す。

○Wildhammer氏族
 ワイルドハマー氏族は、三鎚戦争においてブロンズベアード氏族と同盟を組んでダークアイアン氏族を逐ったものの、結局はカズモダーンの地を諦めて北のヒ ンターランド Hinterlandへと去って行きました。
 その後は他のドワーフとは一切の交流を断ち、ただハイエルフ(ブラッドエルフ)とのみ交流をおこなっていました。
 二次大戦において、ハイエルフの手引きでアライアンスに参加し、グリフォンライダーを提供してアライアンスの航空兵力の主力を担いました。 ワイルドハマーの名が初めてWarcraftに登場したのは、Warcraft2の拡張セットBeyond the Darkportalにおいてヒューマン側の5人のヒーローユニットのひとつ、ワイルドハマーのカードランKurdran of Wildhammerとしてです。彼は愛馬Sky'reeを駆って空の支配者と呼ばれました。
 

○Dark Iron氏族
 ダークアイアン氏族は黒い肌が特徴的なドワーフの一氏族です。三鎚戦争でRedridge山脈に退いた後、他の二氏族に対して再攻撃にでますが、再び敗 れました。その後、指導者のThaurissan、Mudgud夫妻は最後の手段としてTitansによって封じられていた古き神の眷属Fire Elementalを統べるRagnarosを召喚してしまいます。ラグナロスは火山を起こしてBlackrock山を作り、Darkiron氏族はその 隷属化に置かれてしまいました。
 ほとんどのダークアイアンはいまだラグナロスに囚われていますが、一部は自我を取り戻してThorium Brotherhoodとして自立の道を歩んでいます。

Keep your feet on the ground.
To Arm!
For Khaz Modan!
Hi there.
How are you?
What's on your mind?
What can I do for ya?
That's not funny.
Welcome.
You are starting bother me.
Great to meet you.
You got my attention?
Talk to me.
You have stock the bottle for me?
What's happening?
Hey, that's funny, do ya?
See ya soon.
Safe travels.
 
 
 



Furbolg
ファーボルグ

 かつてアーキモンドの配下ティコンダリアスに率いられたバーニングレジオンがカリムドー大陸を侵略したとき、ハイヤル山周辺の森は強力な力にさら されて変貌してしまいました。その森―いまでは堕ちた魔森Corrupted Felwoodと呼ばれる―の住人達は強い力の影響を受けて、あるいは死に絶え、あるいは凶暴化しました。熊様の知的種族Furbolgも、ムーンキンや 獣達と同様に凶暴化してしまいました。
 個人単位で力の影響に耐えたFurbolgはいますが、氏族単位で耐えたのはTimbermaw氏族ただひとつです。

 プレイヤーキャラはTimbermow氏族の評価を上げることで、安全にFelwood、Moonglade、Winterspringをつなぐ 洞窟を通過することができるようになります。また、Timbermaw氏族のReputationを上げることによってのみ手に入るレシピもあります。

 Timbermaw氏族がFelpowerを逃れるために立てこもったTimbermaw HoldはAzsharaやFelwood〜Winterspring〜Moongladeを結ぶ洞窟などにあります。



Gnoll
ノール

 狗面人身のノールは歴史の浅い種族です。その起源は判然としていません。彼らは極めて攻撃的で、統率者がいなければ仲間同士での殺し合いも頻繁に 起こします。
 



Gnome
ノーム

Salutations!
Nice to meet you.
Can I help you?
Greeting.
Yes, you are talkin' to me annoying.
Bah bah bah bah.
Nmmm, interesting!
What's there something else?
Good day to you!
 
 



Goblin
ゴブリン
 

Time is money, friend?
What can I do for you?



Harpy
ハーピー
 



Human
ヒューマン

 Azerothで大きな勢力を持つ種族です。
 かつてバーニングレジオン支配下のオークの侵略に対して、ヒューマン・アライアンスというアゼロス種族連合軍を組織して抵抗しました。
 おびただしい犠牲を出しながらもオークの二度にわたる侵攻を退け、遂にはヒューマン、ドワーフ、ブラッドエルフからなる5人の英雄の犠牲によって、ダー クポータルをドラエナー側から破壊してバーニングレジオンの野望を退けました。
 その後、ヒューマンアライアンスの内部分裂やアンデッドスコージの攻撃を受け、その勢力を縮小しました。
 一部はカリムドー大陸に渡って植民を行っています。

 その猜疑心の強さゆえに、他種族(特にアライアンスに所属していない種族)からは、その性質は排他的で陰湿であると思われがちですが、彼らの本質 はそうではありません。アゼロスに残ったものも、カリムドーに渡ったものも、この世界の平和を取り戻し、世界を立て直そうと奮闘しています。

 Warcraft3の時代にはカリムドーへ渡ったジャイナ・プラウドムーアの一派がオークと同盟を結んで開拓を行い、ナイトエルフやトーレンとと もにバーニングレジオンの指揮官アーキモンドを倒しました。
 

For the Alliance!
Well met.
Good day to you.

Yes, milord?
Captain?



Kobold
コボルド

 

You no take candle!



Moonkin(Owlbeast)
ムーンキン(アウルビースト)

 ムーンキンは女神エリューンの手によって作られたとも言われる魔法的な種族です。
 本来は善良な森の住人でしたが、バーニングレジオンによって森がフェルパワーに侵されたとき、ムーンキンたちも多くが凶暴に変わりました。
 



Naga
ナーガ
 力を追い求めるあまり人間性を失ってしまったNight Elfの女王Azsharaは、この世界にBurning Legionを召喚してしまいました。
 最初のバーニングレジオンの侵攻はMalfurionとTyrande Whisperwind、Illidanらの奮戦によって失敗に終わります。
 世界は東西と北に小さな陸地のかけらを残して破壊され、海に沈みました。ティランダらは、敬愛された女王と忌み嫌われた貴族階級Kaldreiたちはこ の時失われたと信じていました。
 しかし、彼らは海中に適応した外見に変わりながら生きながらえていました。それがナーガです。
 最近になって、彼らはイリダンと同盟を結び、同じようにナイトエルフへの復讐に燃えるイリダンに協力しています。
 リッチキングのFrozen Throneを脅かしたこともあります。



Nerubian(Silithid)
ネルビアン(シリシッド)

 ネルビアンは最も古い知的種族のひとつとされています。かつてアゼロスに巨大な帝国を築きましたが、トロールやナイトエルフとの戦いに敗れて大陸 の片隅や地下へ追いやられました。
 また北の果てノースレンドの大地に高貴な帝国を築き上げましたが、この国はリッチキングによって滅ぼされ、アンデッドの軍団に組み込まれてしまいまし た。この際、ネルビアンの高貴さと、その戦いぶりに感銘を受けたリッチキング・ネルズールは、ネルビアンの様式をアンデッドの建築物などに多く取り入れま した。

 Nerubianとひとくちで言っても、昆虫型や蜘蛛型などさまざまな外見のものがおり、節足動物様の複数の種族の総称である可能性があります。

 彼らはアゼロスのほとんどすべての種族から脅威とみなされています。また他の種族から邪悪とみなされがちですが、これは他の種族と意思の疎通がは かれないことに起因します。



Night Elf
ナイトエルフ

 はるか古代、永遠の湖のほとりに住み着いた原始種族がその魔力を受けて変化したのがナイトエルフの始まりとされています。ゴブリンやノームの研究 によると、いくつかの記録と伝説から、ある開拓精神に溢れたトロールの一部族がその起源とされていますが、確証はありません。

 ナイトエルフが登場した頃の世界の支配種族であったトロールの二大帝国を退け、事実上世界の支配種族となりました。しかし、その後の魔力の乱用か らバーニングレジオンの最初の侵攻を招いてしまいます。
 その際に永遠の湖は消滅し、世界は引き裂かれました。
 その後、永遠の湖の水を移植した永遠の泉とその上に立つ世界樹をよりどころをしてきました。その世界樹もまた、バーニングレジオンの指揮官アーキモンド とともに失われました。

 世界樹と永遠の湖を監視し、そこから魔力を得ていた時代にはその副作用によって不死でした。そのため、他の常命の種族を獣同然にみなしていました が、指導者であるマルフュリオンはそれを驕りであるとして戒めてきました。
 いまでも不死だった時代の性格や偏見が種族全体に残っており、それが他の種族から倣岸不遜と受け取られることがあります。しかし彼らの本質はそうではな く、世界と自然を愛する種族です。

 Warcraft3の時代には不信からヒューマン=オーク連合と敵対していましたが、その後に和解しました。
 

 Ishunu-dal-dieb. (Greetings)
 Ande'thoras-ethil. (Farewell)
Elune be with you.
May the stars guide you.
Hail to the Night.
Elune be praised.
Elune be adore(with) us.
Elune-Adore.
Peace be with you.
What brings you here?
Stop this nonsence.
Enough already.
Goddess bless you.
Ishunu-alah. (Greetings)
 
 
 
 



Orc
オーク

 Orcは非常に名誉と勇気を重んじる種族です。
 OrcオークはかつてDraenorドラエナーと呼ばれた地に高貴でShamanisticな文明を築い ていました。しかしピットロードのMannorathマノラスによって呪いをかけられ、血に飢えた種族となってバーニングレジオンの手先にされてしまいま した。

 オーク社会はHordeホードという戦闘組織に改編され、隣人のドラエネイたちを殺戮し、さらにダーク ポータルをくぐってAzerothの地に攻め込みました。
 二度にわたるAzerothへの侵攻とダークポータルの乱用の果てに、ドラエナーは引き裂かれ、オークた ちは故郷を失いました。

 Warcraft3の時期にオークに呪いをかけていたピットロードのマノラスはGrom Hellscreamによって殺され、オークは完全に血の渇きから解放されました。

 英雄Durotanデュロタンの息子Thrallスロールが現れるに及び、オークたちはNew Horde新生ホードを組織しました。新ホードはもはやデーモンの手先ではなく、自らの未来を切り開くために戦っています。
 現在のホードはスロール個人の高潔さと人望によって支えられています。そのため、スロールに死が訪れれば 雲散霧消してしまうかもしれないという危険をはらんでいます。

 新ホードに参加せずにバーニングレジオンに忠誠を誓い続けている氏族もまだいます。

○Frost Wolf氏族(新ホード)
 一次大戦前夜、多くのオークたちが血の呪いに染まる中、Durotan率いるFrostwolf氏族はその流れに抵抗し続けていました。Gul'dan は高名な英雄Durotanを抹殺することはできず、彼とフロストウルフ氏族をアゼロスに追放するにとどまりました。後にDurotanとその家族は Gul'danの放った暗殺者、ハーフオーク・ドラエネイのGaronaの手にかかって命を落としますが、フロストウルフ氏族はAlteracの山中で Burning Legionによって奪われたオークの文化と誇りを保存してきました。
 Durotanの子でGaronaの刃を逃れたThrallがフロストウルフの元に還り、新ホードを興すにあたり、フロストウルフの伝えてきたシャーマ ニズムとオーク文化は、オークの復活に大きな寄与を果たしました。

○Warsong氏族(新ホード)
 戦にあたって、戦意を高揚させるバトルソングを歌いながら進むウォーソング氏族は高名な氏族です。ウォーソング氏族は一次大戦、二次大戦、三次大戦とす べての大きな戦乱で激戦の中心にいました。そしてその間、常にGrom Hellscreamに率いられていました。

○Blackrock氏族(旧ホード)
 Blackrock山からRedridge山脈にかけてゲリラ活動を続けるブラックロック氏族は旧ホード以来のバーニングレジオンへの忠誠心を保持した 数少ないオークの氏族です。
 ブラックロック氏族はヒューマンやドワーフだけでなく、新ホードに所属するオークたちからも憎悪の目で見られています。

○Dragonmaw氏族(旧ホード)
  ドラゴンモウ氏族は二次大戦において赤竜アレクストラスザを捕らえ、その子竜を駆って旧ホードの航空戦力を担いました。アレクストラスザが解放されて、報 復を行い、ドラゴンモウ氏族は大きな打撃を受けました。しかしいまなお彼らはゲリラ活動を続けています。
 ドラゴンモウ氏族の女王竜への行いは、新ホードにとって「不名誉な」行為として扱われており、彼らが新ホードに参加する可能性は現在のところありませ ん。

○Bleeding Hollow氏族(新ホード/ドラエナー)
 キルログ・デッドアイKilrogg Deadeyeに率いられたブリーディング・ホロー氏族は、一次大戦の最初の戦いで先陣を務め、それから30年もの間戦い続けてきました。
 ドラエナーの崩壊の後にブリーディングホローの多くとキルログはアゼロスへの脱出に成功しますが、そこでアライアンスに捕らえられて収容キャンプに送り 込まれました。後に新ホードが結成されるにあたり、そこへ合流しました。
 ドラエナーに残されたブリーディングホローたちは、同胞とは逆の運命をたどり、現在Fel Orcとなっています。

○Twilight Hammer氏族(Old Gods)
 旧ホードの主力をつとめてきたトワイライトハマー氏族は、オーガーメイジOgremageのチョガールCho'gallに率いられていました。チョガー ルがグルダンの高弟 であったため、トワイライトハマー氏族はストームリーバー氏族とともにグルダンの直属ともいえる立場にありました。
 グルダンがドゥームハマーを裏切ってサーゲラスの墓所に向かうと、トワイライトハマーもそれに従いました。トワイライトハマーは墓所のある島の周囲に防 衛線を構築し、グルダンが墓所を開くまでの間、ドゥームハマーの軍勢を足止めするために戦いました。この戦いでチョガールをはじめとする指揮官級は失わ れ、トワイライトハマーは消滅したと思われていました。
 経過は不明ですが、トワイライトハマーの生き残りは旧支配者Old Godsを頼り、終末教団Twilight Cultを組織したとみられます。

Lok-Tar Ogar!
Strength and Honor.
For the Horde!
Da bu.
For Durotar!
Throm-Ka Ogar!
Zugzug.
Power to the Horde.
Thrall Hall.(For the honor of Thrall)
Go Horde the victory!
What do you need?
Go with honor.
Strength.
 

Work work!
Ready to work.
Yes?
 



Ogre
オーガー

 巨大な体躯と強力な魔力とを操るドラエナー出身の種族です。首がひとつのものと二つのものがいます。
 Warcraftの初期作品では首が二つのオークという設定だったため、オーガーの登場人物の中には、オークとして過去の作品で登場していた者もいま す。
 巨大な体格に似合わず船の扱いが巧みで、二次大戦ではオークホードのドレッドノート級戦艦を操っていました。

  Warcraft3までのオーガーはオークホードのユニットとしてしか登場せず、ストーリーラインに名前の登場したオーガーはオー ガーメイジのチョガールOgremage Cho'gallだけです。
 Warcraft2の初期段階ではオーガーはオークの変異体という設定だったため、チョガールはオーガーでありながらオークの氏族Twilight Hammerを率いていました。

Grrrr, me smash you!



Pandaren
パンダレン

 竹林から出てきた伝説の種族です。
 棒術とアルコール度数の高いエールを売り物にしています。
 Horde側には、かつてHordeのChampion レクサーとともに戦ったパンダレンChen Stormstoutの事績を追う"Chen's Empty Keg"というクエストがあります。



Quilbor
キルボアー
  カリムドーの古き猪神アガマガンAgamaganを崇める猪型の知的種族です。

 伝説によればアガマガンは初めてカリムドーの大地を歩き回ったトゲ蔦に覆われた獣とされます。
 アガマガンは最初のバーニングレジオンの侵攻の時に、セナリオンの説得を受け、マルフュリオンやティランダたちを助けて戦いました。アガマガンはバーニ ングレジオンの軍勢を破壊し、ナイトエルフの王宮へ突撃部隊が侵入できるよう我が身を犠牲にしました。ピットロード、マノラスの手によって現在巨人の野や Agama'gorと呼ばれる地でアガマガンは倒れ、その血は大地に染み込んで宝石となったと言われます。
 いつの日にかそのアガマガンが復活するということが、キルボアーたちの信仰の基盤となっています。

○Razormane氏族
 Razorfen Kraul、Razorfen Downを拠点とする氏族です。
 最近、一部のRazormane氏族がアンデッド・スコージと手を組んだという情報が流れています。

○Bristleback氏族



Tauren
トーレン

 大地母神を信じ、自然を愛するTaurenは高貴な種族です。
 原始の時代、セナリオンが大地を歩き回っていると好奇心旺盛で(セナリオンからみれば)小さなShu'Haloという種族がセナリオンにさまざまの事を 尋ねてその周りに集まってきました。セナリオンはこのShu'Haloたちに大地の秘密を教え、ついに彼らはDruidドルイドとなりました。この Shu'Haloたちがトーレンの先祖とされます。

 ThrallがKalimdorの地に訪れたとき、最初に目にしたのはTaurenとCentaurの戦争でした。
 ThrallはTaurenの長Cairne Bloodhoofを助け、その一族がMulgoreへと避難するときの護衛を買って出たことでその信頼を勝ち得ました。

 自然派同士の連帯感からか、Night Elfに理解を示す言動も見受けられます。また、ナイトエルフと神話を共有しています。ですが、Night Elfとは数世紀にわたっての敵対関係という記述もみられます。

 TaurenのDruidの長、Hamuul Runetotemは、Night Elfの精神的指導者であるMalfurionの古くからの盟友です。 彼はトーレンの間ではほぼ絶えていたドルイドの流れを再興し、Cenarion Circleにトーレンを合流させた人物です。
 

○Bloodhoof氏族

○Grimtotem氏族
 Taurenは一般に不必要な暴力を振るわない種族です。しかし、黒毛黒髪が特徴のGrimtotem氏族は他のトーレンと一線を画しています。破壊的 な彼らは時として、他のトーレンの村すら襲うこともあります。
 Kalimdor各地でホードともアライアンスとも敵対的なグリムトーテムのキャンプをいくつも見ることができます。
 しかし、すべてのグリムトーテムが敵対的というわけではなく、ホードの一員として適応しているグリムトーテムもたくさんいます(プレイヤーキャラのトー レンもグリムトーテムの毛色を選ぶことが出来ます)。
 ThunderbluffのElder RiseにいるMagatha Grimtotemは、それまでまったく接点の無かったForsakenとTaurenとを結びつけた外交上の功労者です。
 

Earth Mother watches you.
May the eternal sun shine upon us.
For our ancestors.
Fate smiles upon you.
Come with me.
Greetings.
Greetings honor traveler.
We shall meet again.



Trogg
トログ

 トログは巨人が岩から作り出した知的種族のひとつとされます。
 その際のプログラムの欠陥から、巨人の思ったとおりの出来栄えにはならず、巨人はTroggを抹殺しようとしましたが失敗しました。
 その後、改良されたプログラムによって作り出されたのがドワーフだとされます。
 この伝説のため、トログはドワーフを憎み、ドワーフはトログを蔑んでいます。

 トログは攻撃的で野蛮とされていますが、これが伝説通りに巨人によるプログラムミスによるものなのか、それとも彼らが大きな社会組織を作る機会に 恵まれなかっただけによるものなのかは分かっていません。



Troll
トロール

 トロールは世界で最も古い人型種族のひとつとされています。
 この世界に最初の人型種族の帝国を二つ(Amani帝国とGrubashi帝国)作り出し、それまで支配的であった虫型種族のネルビアンを地下に追い やって人型種族繁栄の基礎を築きました。
 Trollはハイエルフやヒューマンとの戦いで衰退しましたが、いまなお東方大陸の多くに複数の氏族が存在します。

○Darkspear Tribe
 ダークスピア氏族は他のトロールとの戦いを避けてGreat Seaの島嶼に居を定めていましたが、海中のMurlocたちによって島を失い、メディヴの導きで、Kalimdorに渡る途中のThrallの船団に合 流しました。このときダークスピアの指導者Sen'jinは上陸したThrallらとともにMurlocに捕われました。Sen'jinは牢を破った Thrallの救援も間に合わず、いけにえに捧げられて命を落としました。

○Forest Troll Tribes
 フォレストトロールは筋肉質で緑色の肌が特徴のトロール諸氏族です。Amani帝国の子孫たちです。二次大戦ではオークホードに協力しましたが、旧ホー ドの滅亡とともに森林に帰りました。
 フォレストトロールの一派Revantusk氏族は新ホードに参加しています。

○Ice Troll Tribes
 アイストロールは青白色の肌が特徴のトロールの諸氏族です。

○Grubashi Tribe
 Grubashi帝国の子孫たちです。

Whatcha want me do?
Ya mon.
Taz Dingo.
Spirits be with you, mon.
Me gotta good stuff, mon.
Seeya later.
Relax.
Okie-dokie.
Off with you.
 



Undead
アンデッド
 かつてBurning LegionがOrcの次に手勢として使っていた種族です。Lichkingに率いられたその集団はScourgeと名乗っています。
 主にHumanを疫病にかけてからアンデッドとして蘇らせて作ります。しかし必ずしもHumanに限定されることはありません。Blood ElfやNerubianのアンデッドも多くいます。また、肉をつなぎ合わせて作り出されるAbominationや怨霊をカタパルトに取り付かせる Meat Wagonのような、作り出されたアンデッドも存在します。
 

 Humanの王国Lodaeronを滅ぼし、国王Terenas Menethil2世を殺し、High Elfを滅ぼし、指揮官Sylvanas Windrunnerをバンシーとして使役したり、と活躍しました。
 ネクロマンサーKel'ThuzadとArthasがArchimondeをこの地に召喚するまで利用されていました。その後Burning Legionから見捨てられましたが、めげずに旧Lodaeron王国の地を完全に征服しようと頑張っていました。

 ところがLich KingがIllidanに襲われて危機に陥った隙にSylvanas Windrunnerが正気を取り戻してLodaeronの首都を占拠してしまいました。そしてScourgeを西北へ追いやり、Under City周辺とSilverpine Forestを勢力下におきました。
 このSylvanas率いるUndeadの一派は、現在Hordeと同盟を結んでいます。
 
○Forsaken
 Sylvanasに率いられた、自我を取り戻したアンデッドの一派です。

○Scourge
 Lich Kingに率いられたアンデッドたちです。

Victory for Sylvanas.
We are the Forsaken.
Trust no one.
Dark Lady watches over you.
Beware the living.
Watch your back.
Embrace the shadow.
Power to the Forsaken.
I have exactly what you need.
What do you required?
Im listening.
Do not seek death.
Be quilck about your buisiness.
Remember, Patient, Discipline.
What now?
Our time will come.
Speak quickly.
Is there a probrem?
I am not amused.
Must yourself.
   


 Worgen

 Worgenは発祥不詳の狼人間です。異世界からアゼロスの地にやってきたとされています。
 Dalaranの魔術師の中にはWorgenの世界から彼らを召喚する術を手に入れた者もいると言われています。
 アゼロスの住人であっても魔力の影響によってWorgenに姿を変えることができる者もいます。




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