『銀河英雄伝説IVEX』
 「Mr.シェーンコップの同盟軍危機一髪!」
   『銀河英雄伝説4EX』リプレイ


 時はバーミリオン会戦。同盟は滅亡の危機に!
 しかし、ここに立ち上がる男がいたー♪

 その名も、わるたー・ふぉん・しぇーんこっぷ!

 陸戦以外は何もしません。

 天下無敵の色好み。

 上司にだってこんな口調。

 

 艦隊はほとんど動かせないけど、

 ひとりでやれるもん、イゼルローン制圧。

 

 ―これまでのあらすじ―
 バーミリオンでの戦闘をよそにドーソン元帥に全作戦を停止して同盟軍を再編することを提案。受け入れられたので、功績稼ぎのために少将だけ連れて(中将以上を連れて行くと指揮権を取られるから)星系占領をやってみるも、いまいちはかばかしくない。そこで1人でイゼルローンを取りに行ってみたら、あっという間に大将一歩手前。
 

 まずは大将めざして(1人で)同盟旧領奪還作戦だー。
 えーと、

 この距離を歩くの?
 これも功績独り占めのため。がんばって歩いたさ! 持っててよかった補給艦。

 到達するだけで2戦略ターン。
 占領前に扇動してみよー。

 16しか下がらねぇ。艦隊の情報力が低すぎるのが問題でした。(情報担当キャラもいないし)
 他のキャラでプレイするときは、通信妨害や扇動担当にバグダッシュを引き抜いてくるのですが。今回は「どうせ後方で指示を出すだけで主戦場にも到達できないキャラだから、情報工作担当者いらないねー」とか思ってたのがここで響きました。でも、今回はバグダッシュは情報部長になってもらう路線は変えないつもりです。滅多にない自キャラでの情報工作使用よりも、情報部長として機密入手にたずさわってもらったほうがいいしね。

 そんな感じでランテマリオも1人で攻略。

 途中で孤立した星系から引き返してきた帝国軍が惑星を再占領していきましたが、かえってそれで惑星再奪還して功績が稼げました。

 ついに功績No.1に。

 …ドーソン元帥はどこへ行った? あまりに人の言うこと聞かないから、殺っちゃった。げへ。(ローゼンリッターが拉致って駆逐艦に押し込んでアムリッツアに突撃させた)
 トリューニヒト閣下は提案をがしがし通してくれて、扱いやすい上司ですよ。

 そして国家元首トリューニヒトに呼び出されて、

 統合作戦本部長就任。トリュちゃん、話がわかる〜♪
 

 そして、待ちに待ったフェザーン侵攻作戦。

 自艦隊は補給・修理・揚陸艦。後方サポートがあっしの仕事じゃけえ。

 なぜだかミッターしかいないフェザーン。あれー、7艦隊いるはずなんだけどなー。

 隠れていた他の帝国軍6個艦隊が一斉に登場。でも平気。補給も補充も受けさせてもらってない可哀相な艦隊ばっかり。

帝国軍撤退開始。

 フェザーン回廊制圧完了。
 2戦略ターンかけて7個いた帝国軍は全滅しました。帝国軍グリース中佐、ザンデルス大佐、シャウデン大将戦死。
 これだけ叩いたのに、提督クラスの戦死0。どころか、ほとんど人的被害なし。ナニコレ? 奴らみんな脱出艇スタンバイですか?
 

 同盟の旧領+フェザーン+αを占領した時点で、同盟・帝国ともに人的被害はほぼなし。

 でも、この直後にイゼルローンで同盟軍ファイフェル艦隊全滅。デッシュ大佐戦死。ローゼンリッターに暗殺されたドーソン元帥に続いて同盟軍二人目の死者。

 フェザーン攻略を機に、一旦艦隊や提督を整理して、能力値の高いキャラを提督に就かせてみました。

 これで同盟軍再建です。首都バーラトからフェザーンへの主要艦艇の移動が終わったら、ムライも提督に昇進予定。


 一方の帝国艦隊陣容。

 この当たりでそろそろイゼルローンの防衛計画を考えてみることにします。
 一応、現在リンツ少将が占拠対策として防衛司令官に就任していますが、帝国軍の占拠可能キャラは全員生存しています。そのため、帝国軍が総力を挙げてイゼルローンにやってくれば、陥落は必至です。
 これを防ぐのと、帝国の辺境経済力を同盟領に吸収するという目的も併せて、シャーヘンからY軸+方向へ、ハーン、フォルゲン、アムリッツァと占領して、イゼルローンから前線を遠ざけることを目指してみます。
 

 シャーヘン会戦。

 同盟軍の占領作戦に対応して、帝国軍はシャーヘンに防衛線をはっていました。

 シャーヘンの拠点は1箇所のみ。ここでは各拠点の敵艦隊を各個撃破という作戦はできません。また、航行障害物も多く、移動の下手な提督が障害物に引っかかったり、障害物の前で右往左往したりして、なかなか艦隊をまとめて動かすことの出来ないやっかいな地形です。

 とりあえず、オーソドックスにニ方向から挟撃する作戦を立ててみます。うまくいくとは思えませんが。
 左翼6個艦隊、右翼5個艦隊、遊撃1個艦隊(シェーンコップ)という形です。

 案の定、

 左翼の艦隊が足並みを乱してしっちゃかめっちゃかになっています。それでも右翼艦隊はまとまって動いているので、挽回の余地はあります。兵力だけなら右翼だけで帝国軍とほぼ同数だからです。もっともこの時代の帝国と同盟では提督の質に差がありすぎるので、右翼艦隊だけで帝国軍にいどめば蹴散らされてしまいそうです。

 左翼6個艦隊は1個、2個、2個、1個の順でバラバラになってしまいました。(最後の3個は戦場に間に合ってません)
 戦力は半個艦隊ながら左翼で一番うまく動いてくれたのがパトリチェフの第11艦隊でした。

 右翼部隊に気をひかれた帝国軍の後背をうまく衝き、大きな戦果をあげます。パトリチェフが1個艦隊なら、もっと戦闘がスムーズに進んだことでしょう。

 中央下のシェーンコップの第一艦隊は戦力外なので、包囲態勢に見えてその実は挟撃態勢です。

 遅れてきた左翼部隊が戦場に到着すると、勝敗は確定しました。

 複数の艦隊が後背を衝いているため、面白いように帝国艦隊が消えていきます。


 たちまち崩壊する帝国部隊。


 最後に包囲陣が完成し、かなりの打撃を与えますが、シェーンコップひきいる自艦隊に戦闘能力がないため、全滅しそうな艦隊を集中攻撃させることができません。このため帝国艦隊の大半が旗艦を残して生き残ってしまいます。

 結局1艦隊を全滅させ、帝国軍グレーザーとシュトラウスを負傷させたにとどまりました。占拠能力を持つグレーザーを戦死させれば要塞保持の負担が大きく減ったのですが、戦術面での能力を持たないシェーンコップではこれが限界です。
 
 
 

 シャーヘンが落ちた後、ハーン、フォルゲンは抵抗もなく同盟の軍門に下りました。帝国軍はアムリッツァで再起をはかるようです。
 
 
 

 第5次アムリッツァ会戦。
 
 イゼルローンとフェザーンをつなぐ領域は残すところアムリッツァのみとなりました。12個艦隊の補給と補充を整え、満を持しての第5次アムリッツァ侵攻作戦を開始しました。

 当初は帝国軍の防衛艦隊がルッツ艦隊しかおらず、同盟軍の大軍の前に蹂躙されます。
 これで帝国軍ヴェーラー大将戦死。

 続く戦略ターンに帝国軍の防衛艦隊6個がアムリッツァに到着します。が、すでにアムリッツァは同盟軍が制圧しきっており、帝国軍はアムリッツァ奪還作戦になっています。
 ここで同盟軍総司令官シェーンコップがミスを犯してしまいました。帝国軍の進路に近いドヴェルグにフィッシャー艦隊を置き去りにしてしまったのです。そしてフィッシャー艦隊は同盟軍が集合する前に帝国軍に発見されて、交戦を始めてしまいました。

 同盟側は初動の不手際もあって艦隊の一部が帝国軍に捕捉され、各個撃破されてしまいます。
 フィッシャー艦隊は2部隊が全滅し、他の部隊も全滅寸前まで追い込まれますが、なんとか味方が到着するまで耐えました。
 フィッシャーを救うために、所期の作戦を放棄して各艦隊が最速で動いたため、近い順に帝国軍の集中砲火にさらされ、打撃を受けるというはめになりました。つまり戦力の逐次投入の危うさを身をもって知る羽目になったのです。
 このためビュコック提督が負傷し、同盟軍の戦力が落ち込みます。

 当初は乱れた陣形に苦しみましたが、それでもなんとか包囲態勢に持ち込みます。ですが、包囲陣も薄く、帝国軍に押され気味のまま第2戦略ターンを終えます。

 第3戦略ターンあたりから、帝国軍の挙動がおかしくなりました。

 優勢なはずなのに、帝国軍の士気が奮わないのです。
 

 ここで帝国艦隊を確認してみると、

 補給が足らなくて士気が維持できていないようです。
 それにしても帝国艦隊はどれもこれも一艦隊に4人も5人も幕僚を詰め込んでいます。この人的資源の豊富さには殺意が沸きますね。同盟艦隊はほとんどが幕僚1人〜2人だというのに。

 戦略ターンから戻った第一ターンは、各艦隊が陣形を乱れさせてしまいがちなのですが、同盟側の包囲態勢の乱れをつけるほど帝国軍の継戦能力は残っていませんでした。

 帝国軍は戦力に余裕を残したまま撤退し、人的被害もローエングラム公を負傷させたにとどまりました。


 
 
 



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